2012年10月6日土曜日

死に急ぐ人


久しぶりにネット・サーフィン(死語)をしてみたら
ひとつ興味深いブログを見つけました
9月の1か月間
自殺を決意して死に場所を探して決行に出かけるまでが書かれている
おそらくこのブログの人は自殺したのだろう
(これでブログが更新されたら笑うしかない)
自殺予告のブログや匿名掲示板での書込みは何度か見たことがあるけれど
ここまでクドいのは珍しいと思いました
この人はぼくと同世代の中年おじさんなのだろう
思春期の延長線にいる若者が書く遺書めいたブログとは明らかに違う
酸いも甘いも噛み分けた大人でなければああは書けない
絶望の淵にいる将来をあきらめた中年
死にたくてたまらない中年の自殺を止めることは難しい
これだけ理路整然とされた文章で書かれると「死ぬな」の言葉も言えなくなる
逆に「今まで苦労されたのですね、お疲れ様でした」と手を振って見送りたくなる
いや
不謹慎ではあるかもしれないけれど
ぼくにはこのブログの内容が滑稽に思えてしまった
何故ならこの人は命の大切さに気づいているからだ
文章をよく読めば
本当は誰よりも生きることを希求して死を怖がっている人なのだとわかる
この人は
命はひとつしかなくて自殺したら無になることを正常な精神状態で理解している
強がりな文章でそうした気持ちを上手く隠しているつもりでいる
不謹慎だがそれが滑稽に思えてしまう
命が粗末なものだと考えている人ならわざわざブログなんて作らずに
さっさと自殺するでしょう
本当は生きたいという強い願いがああいうブログを書かせたのだと思います

ぼくは若い頃は
近所の空地でゲートボールをしている老人を見ては
朝の満員電車で酒臭い中年サラリーマンを見ては
(この人たちは何が楽しくて生きているのだろう??)と思ったものです
中年になってみて
将来に希望が無くても
毎日楽しいことが何も無くても人は生きていけることに気づいた
極端に言えば人は一生笑わなくても生きていける
感情を失うように自分をコントロールすることができれば
生きていることも死んでいることもあまり大差は無い
そう思えばわざわざ自殺をするなんてナンセンスだと思えてくる
死ぬよりは生きていた方がずっといいと思います
このブログで何度か書いたけれども
ぼくは自殺をする勇気が無いから自殺は絶対にしない
そして人生をあきらめてもいない
ぼくも命の大切さに気づいています
土手を散歩中
黄色い蝶に魅かれて追いかけて撮りました

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