2012年7月9日月曜日

ひきこもり大学生


ぼくは今の工場では大卒だということを隠して働いている
誰も損をしない学歴詐称だ
ぼくが大学卒と履歴書に書いたのは20代までだった
40歳を過ぎて工場のパート社員やアルバイトをするのに学歴は意味が無い
むしろ好奇な目で見られたり
あつかいにくい人だと思われたり
頭がいいと思われてハードルが上がるだけで良いことはひとつもない
だからぼくは最近働いた会社の面接では高卒と書いて履歴書を出してきた
学歴をドブに捨てる
学費を出してくれた両親には本当に申し訳なくて頭が上がらない
両親の期待を木端微塵に裏切ってしまった
ぼくの一生をかけて両親の世話をするつもりだ

高校時代のぼくは孤独や不安からくるストレスを受験勉強に昇華させた
「昇華」の意味は心理学の言葉で難しいのだが
簡単に言うなら一流大学に入ることであらゆる不満や欲求を満たそうとしたのだ
ぼくは大学に合格すればあらゆる不満や欲求が満たされると思って一生懸命勉強した
明るい未来が待っている
大学に入れば普通にたくさんの友人ができて
女子大生の恋人ができて毎日がパーティーだと思っていた
(テレビドラマの影響を受け過ぎだ恥ずかしい)
その先のことはわからない
ぼくにとって大学合格はゴールだった
現役で有名私立大に合格したがそこですべてが終わる
人生の目標は達成され他人と話せない自分だけが残った
ぼくが重度の対人恐怖症だと気づいたのはこの頃だ
学内では友達はおろか誰とも会話したことが無かった
現実と理想のギャップに苦しむ日々が長く長く続いた
ぼくがひきこもりになったのは大学1年の6月だ
必修科目の講義と試験を受けに行く以外は自宅で寝ていた
「大学でバカになったのかおまえは」と母に罵られたがそのとおりだった
喫煙過多と家族以外の人と話さない日が何年も続いて脳が退化していたと思う
平成3年春
ぼくは2年留年して就職も決まらないまま無理矢理卒業させられた

ぼくはキャンパスライフなどというものを知らない
大学で得た知識も経験もなにもない
人間が嫌いになって怠け者になっただけの6年間だった
だからぼくごときが大卒を名のることを今でも恥ずかしく思っている
進学したことを後悔はしていないが
高卒のまま社会に出ていたらどうなっていたのかなともうひとつの人生を思い描く
今働いている工場では課長や班長が裏でぼくのことをバカと呼んでいるらしい
今よりは幸せになっていただろうなきっと・・・

2 件のコメント:

  1. 不破さんこんばんは

    私もそうですが、
    物事をじーっとそのように考える性格は
    如何ともし難いです。

    虫が嫌いな人は 虫によく刺されますが、
    人ギライは 人にぐさりと心を刺されます。

    45歳は中途半端な年柄で しばらく ぐずつくと思います。

    思っているよりも、周りに似通った周波数の人間がゴロゴロいます。

    一人でいいので、
    そんな友人が見つかれば幸いです。

    いずれにせよ
    寿命までの時間内です、
    アッという間です。

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  2. Damselさん
    友人は欲しいですね
    気を使わない友人が高校時代の友人にいたのですが
    就職して遠くにいってしまい疎遠になってしまいました
    そいつは今競馬場で競走馬の厩務員をしています
    ただ会って飯を食うだけの友人でもいいから欲しいと思ってます

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